仕事先で見つけたきんぽうげとスミレ。
ついこの前まで野焼きした牧野は真っ黒だったのだけど、あっという間に新緑が芽を出し、花が咲いていた。
緑の牧野の中で鮮やかな色彩は目をひく。
「一番綺麗な私を今見て!」と言っているよう。
精一杯綺麗に咲いて、そして徐々に儚く散っていく。
まるで人生のよう。
先日、ある方の訃報に接した。
その方の終焉は予見できない本当にあっけなかった。
花で例えるなら、満開に咲いている状態で一気に散った、というところだろう。
咲くことを諦めざるを得なかった悔しさと散り際の刹那的な儚さが、私に虚無感を与え今は脱力状態だ。
改めて命は有限なのだと思い知らされたような気がしている。
ご冥福を心からお祈りしたい。