2016/07/10

私にできること

熊本地震が発災してまもなく3ヶ月が経過しようとしている。

地域によっては、あんなに大きな地震があったことさえ忘れて去られているかのように日常を取り戻している所もある。

一方で、生活復旧のめどが立たずに避難所で生活してらっしゃる方々や域外に引越せざるを得なくなった方々、職を失った方々など、この地震で大きな影響を受けている方々が数多くいらっしゃることを忘れてはならない。

発災直後から私の生活にはさほど大きな影響はない。現在、普通の生活を送ることができている。

そんな中、熊本県内外の方々が様々な取り組みをなさっていることについて、もう少し知りたいと思ったり、自分でできることは何かないかと考えるようになった。

会議やイベントに参加したり関わらせて頂いたりしたのは以下のとおり。

むしゃんよか熊本
熊本地震の被災者や支援者らが週に一度程度、「被災者支援」「復興」などをテーマに情報交換するグループ

100円ビールフェス
イベント期間中のビール1杯、おつまみ1個の販売につきそれぞれ10円ずつを熊本城の修復費用として熊本市に寄付

熊本地震 情報支援連携会議
多くの人の記憶が強いうちに、個々の活動の共有を行うことで、これからの熊本・大分への支援および、今後の災害支援に生かすきっかけとすることを目的に開催

熊本大学教育学部情報教育研究会 5月例会 緊急テーマ 熊本地震を省察する
熊本地震の出来事を省察することによって、整理し、災害時の学校と地域のあり方や未来に向けて改善案を考えていく

Support! Small Business for KUMAMOTO & OITA
熊本と大分の文化を担うスモールビジネス・オーナーのサポートや街の賑わいづくり

くまもと 元気×元気マルシェ
熊本駅周辺地域住民の多くの方を元気付け、小売業、飲食業を活性化のためのイベント

様々な方が早期復興を願い、この教訓を生かそうとする想いが原動力となり行動なさっていることは、本当に嬉しく、ありがたいことである。

私も何か復興の手助けができないか、と思い開設、友人と運営しているのが、「熊本」買って支援 なるWebページだ。
縮小する熊本の市場、販売先を広げないと経済はどんどん縮小してしまう。
インターネットの力を活用して、熊本の農作物や商品を県外の方々に知って頂き、購入して頂くことによって、復興支援となるのではないか、と考えた。
インターネット上に通販可能な情報を出してらっしゃる熊本の生産者や企業、商店の情報を勝手に(!)集めて紹介、本日時点で約150事業者の情報を掲載している。
買って支援を勝手に支援しているような状態ではあるが、情報を掲載したい方からの要望にも応じている。ちなみに掲載料は無料である。

このような熊本の復興支援を目的に、熊本の商品を紹介するようなポータルサイトを立ち上げてらっしゃる所も多く出てきた。私はできれば他のポータルサイトとも情報共有を図っていきたい。たくさんの熊本の情報がたくさんの人の目に触れ、購入して頂く機会が増えたら本望である。

現在、通販の仕組みがない事業者も、販路拡大を目的に、取り扱い商品の一覧をWebページに掲載し、顧客がインターネット上で購入できるようなオンラインショップを導入してもらいたい。
「インターネットでのやりとりは不安」と仰る方は、取り扱い商品の一覧をWebページに掲載し、電話やFaxで注文を受付する仕組みを導入されたらいかがだろうか。

そんな私も先日、「熊本」買って支援から商品を購入してみた。
購入したのは、熊本県あさぎり町のあさぎり農園さんの商品くまもとスムージーのお試し版である。

購入の決め手は以下であった。
1.日常的に野菜の摂取量が不足がちなことが気になっていた
2.熊本県産の野菜が流行りのスムージーで摂取できる
3.スムージーの作り方が簡単
4.お試し版のお手頃な価格

くまもとスムージー

注文後2日で到着。
自宅にあった青汁用のシェイカーを利用して、150ccの冷たい水にスムージーの粉をまぜてふりふり。
粉がダマになって若干残りがちだったのが気になったが、早速試してみる。

一瞬、青野菜の苦味を感じたが、ゆっくり口に含みながら飲み込むと、バナナの重厚な香りと舌触りでまろやかな味わいとなった。とても飲みやすくおいしかった。
味がおいしく、作るにも手間がかからない。これなら定期的に続けて摂取することができ、野菜不足を補うことができると感じた。
もう一つの味、くまもとスムージーマイルドも購入してみるつもりである。

最後は食レポとなってしまったが、自分が無理なくできることで復興の支援ができれば、と考えている。

2016/07/03

ビールと私

気づけばもう7月、今年は慌ただしく過ぎている。

大きな出来事といえば、4月の熊本地震。
熊本県民皆が被災者といわれているが、私の被災ぶりなんて可愛いもの。
ただ勤務校が休校となったり、予定していた講演が中止となったりで収入が途絶えたことは正直つらかった。過ぎた今だから言える話である。

お金がない、と言いながら実はよくビールを呑んだ。呑むためのお金はあるのだ、と言えば誤解を招くかもしれないが、今まで浪費していた分をビールにまわしたわけで、特に今年のビールは、私にとってある意味生活必需品だった。

以前からそうなのだが、とにかくビールを呑む時期と全くアルコールを摂取しない時期が私にはある。呑みすぎるとやはり堪えるため、身体が欲しなくなるのだろう。だから呑まなくても実は全然平気なのである。
ただ今年はそうではないようだ。

昨日までの風景がたった一晩で変わってしまった。
雄大な熊本城も、よく行ったお店も、見るも無惨な姿になった。
建物を解体するショベルカーは、思い出も壊していくかのよう。
見慣れた街が変わっていく。思い出も消えていく。
そう思うと悲しかった。
その思いを洗い流すように、毎日毎日ビールを流し込んだ。

ビールはうまい。
どんな時でも、どんな思いを抱えていてもやはりビールはうまい。
そしてまた呑む。

6月末のオーデンのビールまつりは楽しかった。
いろいろな人たちと大好きなビールで楽しい時間を共有できた。
実はあまり社交的でない私は、ビールの力を借りて楽しく過ごせているのかもしれない。
きっと私の肝臓は見事なフォアグラとなっているに違いない。