2011/06/13

目撃者を探しています

夫の知人が交通事故にあい、亡くなった。それもひき逃げ事故。

いまだ犯人は見つかっていない。


ポジティブな日々




先週の土曜日、地元で目撃者を探すビラが配られ、この時の模様は地元紙にも掲載された。
配布されたビラの一つを作成した同級生の悲痛な思いを以下に転用する。




目撃者を探しています!~彼への想いを込めて~


山切大輔(27歳)が、平成23年5月7日(土曜日)午前3時頃、死亡ひき逃げ事故にあい亡くなりました。天草工業高校前付近の道路で、車との衝突、そのまま引きずられ息絶えたと思われます。

5月7日の朝6時頃、携帯電話の振動で目が覚めた。1回目の電話は、うるさいという感じでほったらかしていた。またすぐに、2回目の電話が鳴り、今度は寝ぼけながらに電話をとった。同級生からだった。「大輔がなくなったって、聞いた?」・・・

突然すぎて。

「はぁ、ウソやろもん」、大ちゃんが死ぬなんて考えられなかった。
地域医療センターに運ばれているということで、すぐにそこに向かった。途中、警察が両サイド車を止めて検問をしていた。昨夜ひき逃げ事故があり、車を調べていますと聞き、そこでひき逃げだということを知った。

地域医療センターに着き、その雰囲気になんとなく本当に大ちゃんがいなくなったような感じになった。大ちゃんのお母さんの側に近寄ったがなんて声をかけていいのかも分からない。お母さんが話しかけてくれたが、ただ、うんうんと頷くだけしかできなかった。
大ちゃんの奥さんも見かけたが、声をかけることはできなかった。
ただただみんなが、そこで泣くだけで、その場では大ちゃんに何もしてやれることは出来なかった。

最後にあったのは、5月2日の夜8時くらいのことだ。
宮崎に、7月に生まれる赤ちゃんの安産祈願に1泊2日で行ってくるけん。じゃ、気をつけていってこんば。これが、最後の会話だった。
その前の土曜日は、2人で、飲みに行きいろんな話をした。今年の夏の同級生の集まりのこと。30歳になったら、同窓会を開こうと、その段取りのこと。自分の結婚も早くせんばと言われたこと。そして、自分達2人の趣味のこと。

彼は、消防団、青年団、後継者クラブなどいろいろな、活動に幅広く参加していました。自分から声をかけ、人付き合いが上手く誰からも好かれる人間でした。また、彼の理念は、奥さんも大事だけど、同級生・友達も大事ということです。確かに、彼は、用事が無い限り飲み会に誘えば参加してくれたり、お願い事をすれば協力してくれたり、自分で計画して誕生日会を開いてくれたりと人を喜ばせる事が好きな人間でした。
誰よりも仲間を大切にし、誰よりも奥さんを大切にし、そして誰よりも親を大切にしていた大ちゃん。こんな彼に、足りない大切さがあったとすれば、もう少し自分を大切にしてあげることくらいだったのではないでしょうか。
飲み会では、ある程度お酒を呑むことをしていた彼だったけれど、酔いつぶれてフラフラになるまで呑むような人間ではありませんでした。

彼が亡くなった当日は、道ばたに彼が寝ていたという話もあります。
この噂が本当なのか、今までつき合ってきた友達としては不思議な話です。
飲み方が上手い彼だったのだから・・・
最後まで必ずつき合って呑んでくれる彼だったのだから・・・
そして帰る頃は、仲間の帰宅を心配し、見届けてくれる彼だったのだから・・・
別れ際には、必ず・・・「また今度」と笑顔でさよならする彼だったから・・・

もう、彼が亡くなって、一ヶ月以上経ちました。
彼の両親は、もう何をやっても大輔は戻って来ないからと言います。
そしてひき逃げした人には、戻ってこない大輔だけど、一言でいいから大輔に会いに来て謝って欲しいと言っています。
あやまちを、あやまちとして認めてくれるだけでいいと・・・

人それぞれ大ちゃんに言いたかったことはあるけど、もう話すことはできません。
大ちゃんを知っている人達は、こんな形では彼が報われないと言います。
まだまだ、書ききれないほど、彼との思い出はあるけれど・・・

とにかく、このビラを見てくれた方へ。
ご家族、そして私達のために・・・ 
ささいな情報でもいいから、ご協力して頂くことはできないでしょうか

                            同級生の仲間より 植本裕太




この「大ちゃん」の奥さんは、出産を来月に控えている。

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