2017/01/10

成人の日に

昨日は成人の日。

私が20歳になった頃は、今とは違い、1月15日が成人の日の祝日だった。
当時、東京に住んでいた私は、年末年始には戻らず成人式のために帰省したっけ。
成人式当日は、わざわざ作ってもらった振袖の着付けやメイクのために朝早くから美容院で準備をし、写真館で記念撮影をし、その後式典に向かい、同級生たちと束の間の語らいをしてヘトヘトになってしまい、夜の同窓会には顔を出すことが出来なかった。
もう20年以上も前のことだが、今でもあの時の光景は断片的に思い出すことができる。

昨日の地元紙に、新成人に宛てたある女性のメッセージが掲載されていた。
現在、31歳のその方は、被災地の宮城県で、被災者らと高級ニットを製作する会社を設立している。
小学6年生の頃、将来何になりたいかを度々聞かれたそうだが思い浮かばず、母親に相談してみたそうだ。その時の母親の言葉がとても印象的だったので、以下に引用したい。

小6のあなたが知っている仕事なんて、世の中にある仕事のほんのひと握りにすぎないの。しかも仕事は常に変化しているから、あなたが大人になったときも同じようにあるとは限らない。だから、いま無理になにになりたいかを決める必要なんてないのよ。それよりも、自分はどう生きたいか、なにを大切にするのか、心の芯を大切に育てなさい

未来を不安視する声が多く聞かれる中、自分の価値観を判断基準としてぶれることなく腰を据えてどっしりと構えていられるだろうか?

自分自身を振り返ってみて、成人後に学んだことが多いように思う。
特にマラソンを始めてから、諦めない心と自分に自信、この2つを持つことができるようになった。
素直が一番、ということも頭ではわかっているが、何かが邪魔をしてなかなか素直になれない。
いろんな経験を積み重ねながら、心地よさを覚え、人は学んでいくのだな、と思う。
2度目の成人式はとうに過ぎたが、まだまだ発展途上であることを認識した日であった。

酉年初の投稿にちなんで