2016/07/03

ビールと私

気づけばもう7月、今年は慌ただしく過ぎている。

大きな出来事といえば、4月の熊本地震。
熊本県民皆が被災者といわれているが、私の被災ぶりなんて可愛いもの。
ただ勤務校が休校となったり、予定していた講演が中止となったりで収入が途絶えたことは正直つらかった。過ぎた今だから言える話である。

お金がない、と言いながら実はよくビールを呑んだ。呑むためのお金はあるのだ、と言えば誤解を招くかもしれないが、今まで浪費していた分をビールにまわしたわけで、特に今年のビールは、私にとってある意味生活必需品だった。

以前からそうなのだが、とにかくビールを呑む時期と全くアルコールを摂取しない時期が私にはある。呑みすぎるとやはり堪えるため、身体が欲しなくなるのだろう。だから呑まなくても実は全然平気なのである。
ただ今年はそうではないようだ。

昨日までの風景がたった一晩で変わってしまった。
雄大な熊本城も、よく行ったお店も、見るも無惨な姿になった。
建物を解体するショベルカーは、思い出も壊していくかのよう。
見慣れた街が変わっていく。思い出も消えていく。
そう思うと悲しかった。
その思いを洗い流すように、毎日毎日ビールを流し込んだ。

ビールはうまい。
どんな時でも、どんな思いを抱えていてもやはりビールはうまい。
そしてまた呑む。

6月末のオーデンのビールまつりは楽しかった。
いろいろな人たちと大好きなビールで楽しい時間を共有できた。
実はあまり社交的でない私は、ビールの力を借りて楽しく過ごせているのかもしれない。
きっと私の肝臓は見事なフォアグラとなっているに違いない。

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