2018年9月23日(日)に開催された第9回九州脊梁山脈トレイルランニング。
同日には、山都町では、第11回九州脊梁山脈トレイルランニングin山都町が開催された。山都町の大会は約35kmのコース、五ヶ瀬の大会は約19kmのショートコースで、コースの一部とエイドステーションが共用だそう。また、五ヶ瀬コースは昨年悪天候で開催中止となったため、本年は山都町が11回目、五ヶ瀬が9回目の開催となったそうだ。
10km以上のトレイルを走るのは初めてだったので、今回は五ヶ瀬コースを走ることにした。
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携帯した地図 |
大会前日、予約した宿に到着し、チェックインの手続きをしたところ、観光協会から予約をしてもらっていたものの当方の予約人数に相違があった。また、トレイルの大会での予約という情報は伝わっていたものの、大会の受付時間などの情報を宿側がご存じでなく、朝食の対応ができないと説明された。結果的には、受付時間に間に合うように早く朝食を提供して頂き、事なきを得た。ちなみに、同じ宿には大会に参加する方が私を含め7名いて、同様に朝食の対応をして下さっていた。
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受付 |
一般男子の部(39歳以下と40歳以上)、一般女子の部(39歳以下と40歳以上)に分かれていたが、大会の参加者数が約100名程ということもあり、受付で混雑するようなことはなく、とても順調だった。
予報では、最低気温17度、最高気温28度と聞いてはいたが、とにかく寒かった。私は熱に弱いので、速乾の半袖Tシャツで走ろうと思っていたのだが、リュックに薄手のナイロンのパーカーを準備し、速乾の長袖のコンプレッションシャツを着て臨むことにした。結果的にこの選択は正解だった。
7時から出発式、諸注意と表彰式が執り行われた。
表彰式では、最高齢参加者の68歳の男性と、最も遠距離からの参加者である兵庫県の男性が表彰されていた。
7時30分のスタートに向け、スタート地点の波帰大橋へ整列する。3分前から始まったカウントダウン、28分には「1分前」と、その後すぐさま「2分前でした」とのアナウンスがあったり、「スタートのピストルが鳴らないかもしれません」というアナウンスがあったりと場が和み、緊張感がやわらいだ。
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スタート |
スタート後、舗装道ではあるがいきなりの上りが続く。集団だったランナーたちはあっという間に散り散りばらばらになった。
未舗装道路になると、更なる急な傾斜が待っていた。しかし、まだ走ることはできた。前の人を見失うと道に迷う可能性があるため、視界から前の人が消えない程度に走ってみた。
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上り |
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小川岳へ向かう途中 |
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小川岳看板 |
ずっと上りが続き、5km地点で既にヘトヘトだった。後続のランナーの足音が迫ってくると迷わず道を譲った。中には「俺も休みたい…」と仰った方もいらしたが、多くの方は「ありがとうございます!」とさっと抜いて行かれ、その後ろ姿を羨ましく眺めた。
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小川岳山頂 |
次のポイントであるエイドステーションを目指し進んだが、進行方向を誤り、後続のランナーに呼び止められ、軌道修正することができた。
下りと上りが続き、エイドステーションのある五ヶ瀬スキー場に着いた。
この時目にした風景やエイドで提供されているものを撮影したのだが、きちんと撮れていなかった。
着いたのは、スキー場の滑走後の地点で、そこにいた係の方が、「エイドステーションはこの上ですよ」とスキー場の中腹を指差して微笑んだ。スキー場を見上げると、ランナーたちが力なく上って行く姿を捉えた。私も力を振り絞り、その一員になった。
エイドステーションに着くと、「エアーサロンパスありますよ」との声。
続いて、水、スポーツドリンク、コーラが置かれており、私はコーラを立て続けに3杯頂いた。ふと横を見ると半分に切られたバナナ、漬物と梅干し、酢飯でできたおむすび、塩分のタブレット、山都町のミニトマト、同じく山都町のぶどうが並べられていた。とにかく甘いものが食べたかった私は、バナナとミニトマト、ぶどうを頂いた。散々食べて周囲を伺うと、さっきまで一緒に入っていた方々の姿が見えない。これからどこに行くべきか探したら、スキー場の頂上をゆっくり上っている姿を見つけた。しかも先ほどよりも傾斜が急で、一気に怯んでしまった。しかし、行かねば終わらない。上っても上っても頂上に着かない。この時ほど、この大会に出走を決めたことを後悔したことはなかった。
頂上へ着いた。と、思ったら、ここからまた上りが続く。次なる山、向坂山へ向かう。登山道の階段が続き、足への負担となった。足が上げることが苦痛だったが、もう少し、と自分に言い聞かせ、上り続けた。
「もうまもなく山頂ですよ」と上から係の方の声がした。
そこを通過するとすぐに、向坂山の山頂の表示とナンバーチェックが行われた。ナンバーチェックは、この場所で既に5回ほど行われていた。
「もう後は下りですよ」その声が神の声のように感じられた。
ただ、残念ながら、私は下りが苦手である。一昨日に降った雨が泥濘みを生み、地面はとても滑りやすく、何度も尻餅をついたため、慎重に進むことにした。
登山道を抜け、舗装道に戻ってきたが、ひたすら下りで膝周りに負担がかかった。分岐点には消防車を止めてあり、係の方もいたのに、私はまたまた道を間違えそうになり、係の方に方向修正して貰った。
ゴールはスタート地点の波帰大橋である。舗装道に出た時に眼下に小さく波帰大橋が見え、心が折れそうになった。ゴールまで約4kmの地点だった。
ゴールしたランナーのゼッケンナンバーがアナウンスされている声が近くに聞こえた。もうまもなくゴール、と思うと、もう足が壊れてもいいからとにかく早く辿り着きたかった。ゴール直前で2名を抜き、無事にゴールできた。
記録証と参加賞を貰いに受付に行くと、「まだ記録証が届いていません」とのこと。その足で、婦人会の皆さんによる炊き出しの現場へ向かった。
炊き出しでは、冷たいお茶とコーラが準備されており、ここでも私はコーラをおかわりして頂いた。ここでもランナーの皆さんはほとんどの方がコーラを選んでらした。
炊き出しは、婦人会の女性の方々の温かいおもてなしによる、しし鍋とパックに入ったごはんに漬物。どれも胃にしみるほど熱く美味しかった。
無事に記録証と参加賞も頂き、大会を振り返る。 苦しかったが、自分の足で辿り着き見た風景、接した皆さんの温かさを体感し、とてもいい大会だったと思えた。
着いたのは、スキー場の滑走後の地点で、そこにいた係の方が、「エイドステーションはこの上ですよ」とスキー場の中腹を指差して微笑んだ。スキー場を見上げると、ランナーたちが力なく上って行く姿を捉えた。私も力を振り絞り、その一員になった。
エイドステーションに着くと、「エアーサロンパスありますよ」との声。
続いて、水、スポーツドリンク、コーラが置かれており、私はコーラを立て続けに3杯頂いた。ふと横を見ると半分に切られたバナナ、漬物と梅干し、酢飯でできたおむすび、塩分のタブレット、山都町のミニトマト、同じく山都町のぶどうが並べられていた。とにかく甘いものが食べたかった私は、バナナとミニトマト、ぶどうを頂いた。散々食べて周囲を伺うと、さっきまで一緒に入っていた方々の姿が見えない。これからどこに行くべきか探したら、スキー場の頂上をゆっくり上っている姿を見つけた。しかも先ほどよりも傾斜が急で、一気に怯んでしまった。しかし、行かねば終わらない。上っても上っても頂上に着かない。この時ほど、この大会に出走を決めたことを後悔したことはなかった。
頂上へ着いた。と、思ったら、ここからまた上りが続く。次なる山、向坂山へ向かう。登山道の階段が続き、足への負担となった。足が上げることが苦痛だったが、もう少し、と自分に言い聞かせ、上り続けた。
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向坂山山頂 |
そこを通過するとすぐに、向坂山の山頂の表示とナンバーチェックが行われた。ナンバーチェックは、この場所で既に5回ほど行われていた。
「もう後は下りですよ」その声が神の声のように感じられた。
ただ、残念ながら、私は下りが苦手である。一昨日に降った雨が泥濘みを生み、地面はとても滑りやすく、何度も尻餅をついたため、慎重に進むことにした。
登山道を抜け、舗装道に戻ってきたが、ひたすら下りで膝周りに負担がかかった。分岐点には消防車を止めてあり、係の方もいたのに、私はまたまた道を間違えそうになり、係の方に方向修正して貰った。
ゴールはスタート地点の波帰大橋である。舗装道に出た時に眼下に小さく波帰大橋が見え、心が折れそうになった。ゴールまで約4kmの地点だった。
ゴールしたランナーのゼッケンナンバーがアナウンスされている声が近くに聞こえた。もうまもなくゴール、と思うと、もう足が壊れてもいいからとにかく早く辿り着きたかった。ゴール直前で2名を抜き、無事にゴールできた。
記録証と参加賞を貰いに受付に行くと、「まだ記録証が届いていません」とのこと。その足で、婦人会の皆さんによる炊き出しの現場へ向かった。
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しし鍋とごはん |
炊き出しは、婦人会の女性の方々の温かいおもてなしによる、しし鍋とパックに入ったごはんに漬物。どれも胃にしみるほど熱く美味しかった。
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参加賞 |
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