2013/05/28

気になる貼り紙

日本語検定というものをご存じだろうか?
2007年からスタートし、「語検」(ごけん)という愛称で親しまれている日本語力を高めるための検定だ。

この検定がスタートした当時、読書が好きで高校の頃新聞部で国語力を培ったと自負する私は、どこからともなくこの検定の情報を聞きつけて、受験した。

当初の受験会場は熊本日日新聞社で、受験の際に新聞の取材が行われていた。
その証拠に、検定の翌日に掲載されていた記事の写真に、私は小さく写っていた。

この時に受験した2級には合格、その後1級を受験したのだが、とても歯が立たず、1級合格に点数が足らない人に発行される準1級の認定証を頂いたのを最後に、私の挑戦は終わっている。
それ以来、日本語に自信があると大声で言えなくなってしまった。

しかしながら、この言葉ってどう?と思うことが少なくない。
拘りの強い私だからだろうか?


例えばこちら。

エスカレーターで、子どもの手をにぎる と書かれている。
手は”にぎる”ではなく、”つなぐ”のではないだろうか。
先日通った駅のエスカレーターでも、「エスカレーターでは子どもの手をにぎって下さい」と書かれていた。
”にぎる”というと何だか無理強いしているように感じる。
”つなぐ”というと合意して手を重ねているイメージではある。
「子どもが嫌がっても手を離さないで!」というメッセージが込められているのであれば、”にぎる”という表現になるのか?
どうもよく分からない。


次は日本語の表記についてではないのだが、気になった貼り紙について。

女子トイレによく置かれている”音姫”のステッカーなのだが、女性の足の上にはなぜか文庫本と思しき本が載っている。
このように貼り紙になっているということは、トイレで本を読むのが標準的なことなのか?

公の場所で唯一ひとりになることができる場所として、トイレが本来の目的とは違うように活用されているそうだ。
ケータイでメールやSNSにのめり込み、なかなかトイレから出て来なかったり、中にはトイレで食事をとるという輩もいるのだとか。
混んでいる時にはぜひ止めて頂きたい行為であるが、そんな中ではきっと本人たちも落ち着かないだろうからそのようなことはないと思うが。


決して大したことではないが、何となく気になってしまうのである。

2 件のコメント:

  1. そういうこだわり、好きです。

    私には公務員の経験があり、
    公文書を作成するに当たり、
    常用漢字の範囲で文書を作成するのですが、
    学生時代に勉強しなかったので、
    文法に悩まされています。

    日本語検定を、受けてみたくなりました。
    まずは、勉強からですが。

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    1. コメントありがとうございます。
      些細なことについこだわってしまう小心者の私です(笑)
      公務員でいらっしゃったのであれば、文書作成などはかなり現場で鍛えられたのではないでしょうか?
      日本語検定、ぜひお試しください。
      まずは、ご自身の"今"を知るくらいの気持ちで臨んでみられては、と思います。

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