松谷みよ子著「私のアンネ・フランク」。
小学4年生の頃、入院していた私に母が買い与えてくれた本だった。
あれから何度も引越しを重ね、子どもの頃に持っていた本はもうどこへ行ったのかわからない。大人になってから読み返したいと思う一冊がまさにこれだった。
書店を通り過ぎ、歩きながら内容を思い出していた。
主人公の母と娘がアンネ・フランクに向けて日記を記す、というものだった。アンネが架空の友だちキティに向けて日記を書いていたように。
小学生だった私は、主人公の娘が書いた日記に興味を持っていた。都会に住んでいてバレエをやっていて猫を飼っていて、とどれも私とはかけ離れた生活ぶりに憧れを抱いていた。
先週行った沖縄で見かけたポスターにもアンネ・フランクの写真が掲載されていて、ついシャッターをきった。
アンネ・フランクと杉原千畝 |
本に話を戻そう。
主人公の母が書いた内容については全くと言っていいほど思い出せなかった。今の私はきっとこの母よりも年を重ねたはず。
どのような思いで娘と接していたのか、また戦争についてどのように考えていたのかを知りたい、と思い、来た道を引き返して、本を購入した。
約40年ぶりの対面となった本 |
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