2012年1月20日。
この日は私にとって、生涯忘れられない日となるはずだ。
当日は、私の講演デビューの日。
そう言えば聞こえがいい。
忘れられないのは、そのためだけではない。
ある団体が主催する13時から3時間の勉強会。その中で13時30分より1時間頂戴し、スマートフォンを用いた観光の事例をお話させて頂くことになっていた。
お話を頂いたのは約一ヶ月半ほど前のこと。
モバイル市場の動向はわかるが観光分野の専門家ではないので、様々な調査をし資料を作成する必要があったのだが、ありがたいことに、準備をするには充分過ぎるほど時間的ゆとりがあった。
緊張感を味わいながら、準備万端で臨んだ当日。
会場で資料をプロジェクタへ投影するため、PCを接続させながら担当の方に無線LANのSSIDを聞いた。
PowerPointの資料には紹介したいサービスのWebページを見て頂くように、リンクをいくつも埋め込んでいたためだ。
しかし、会場の担当者から、無線LAN環境がないと告げられた。
事前の確認では無線LAN環境があると聞いていたのに!
でも大丈夫。
こういうこともあろうかと、モバイル無線LANルーターを持ってきた私。
出勤時に持ってくるのを忘れ、わざわざ自宅まで取りに帰って本当によかった!
回線速度が遅いけれど、Webページを見ていただく分には問題はないだろう。
神に感謝!
しかし、まもなく、私は奈落の底へ突き落とされる。
バッグに入れたはずのモバイル無線LANルーターがどこにも見当たらないのだ。
そんなはずはないのだが...?
ない
ない
どこを探してもない。
時計は13時25分、まもなく私の出番。
もう腹を決めるしかない。
ということで、まず参加された皆様にお詫びさせて頂くことにした。
ただでさえ下手な私のプレゼン。
せめて理解を深めてもらおうと準備したものが使えないなんて...。
皆様に申し訳ない。
本当にショックで、悔しくてならなかった。
それでも時間は刻一刻と過ぎ、何とか1時間が経過。魔の時は終わった。
勉強会が終了し、上記を含めた数々の反省点を頭に描きながら車に戻る。
私の代わりに運転席に鎮座するモバイル無線LANルーター。
脱力感が私を襲った。
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