2018/08/05

人口減少と働き方を考える

昨日は、野田聖子政治塾熊本出前講座に参加した。


以前から野田氏の話を聴いてみたいと思っていた。
ご自身を取り巻く環境の変化の中、どんな思いを持って政治活動を続けてこられたのか、とても興味があった。

以下はそのメモ。

・人口減少、少子化を現実として受け止めなければならない。
・人口減少は、今後世界各地で起こるが、日本が先行事例となる。
・熊本の「こうのとりのゆりかご」をもとに養親と子どもの養子縁組を斡旋するしくみに公的な支援、法整備がなされた。
・児童擁護とは子どもがどこかの家庭で育つこと。スティーブ・ジョブズの出生を事例に。
・人口減少、地方自治においては20~40代がいないことが問題。
・女性活躍、人手不足と言われる建設業や介護の業界への明るい兆しへ。ICTの活用や男女の賃金格差をなくすことで女性の活躍の場は広がる。
・家計は「大黒柱」ではなく夫婦の2本柱で支えるという考え方。
・産みたい人が産める環境を整備、生まれてきた子どもへ「ありがとう」という地域の連帯感。
・男の仕事×女の仕事→みんなの仕事
・男子・健康・若い…仕事をする上で有利な条件とされて来たが、老若男女、障碍を持つ人などいろんな人たちの組み合わせで行われるべき。
・働き方の基準は、女性の働き方とすべきであり、子どもを産むことを前提として考えられるべき→男性も育児に参画しやすい
・カルビーの事例:収益回復の要因に女性登用あり。4時間の勤務、結果を残せなかったら降格という条件で女性を登用。
・現在の日本は、男性がこれまで頑張ってくれた分の貯金を食いつぶしながら生活している状態。子どもたちの世代にはその貯金は完全になくなっている。そのために今何をすべきか。

ユーモアを交えながらの講話は60分、あっと言う間であった。

街を歩くと、「スタッフ募集」の貼り紙をいたる所で見かける。深刻な人手不足を感じるのだが、仕事の平準化と短時間労働、つまり「仕事のコマギレ」を行うことで、隙間時間に働く(お手伝い)ができる。雇用する側も努力が必要だと感じる。

働くのは、生活のためという理由だけではなく、居場所や人との関わりの場を持つという考え方もできる。また働くことを通じてサービスを提供し人から感謝され、その喜びが自分の喜びにつながり、自分の存在意義を再確認する。そういう観点では、私自身ずっと働いていたいと常々思う。ただし老害にならない程度に、である。

話は変わるが、本講座の冒頭に、主催者である熊本市議会議員の小池洋恵氏の活動報告があった。
防災士として地域のリーダーとして、長きに渡り地域に関わる仕事をされてきた小池氏が共助の心を育てるためにやっていることの一つに「声掛け」がある。
例えば、挨拶も「おはよう」だけではなく、「雨ふるかも、傘はあるね?」と言葉をかけることで、普段からコミュニケーションが醸成される。挨拶だけでなく、相手にあったタイムリーな言葉をかける。
それが、「言葉をふくらませることができる」であり、大人の役割だと話された。

自分自身に何ができるか、と考える機会となった。


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