今日の講師は、熊本在住のITコーディネーターの中尾克代先生。
タイトルは、「IT経営で売上倍増 クラウドコンピューティングはじめIT事情を使いこなせ!」
「7 Points of cloud」と題されて始まったセミナーの概要は以下のとおり。
・クラウドには2つの顔がある。
①ソフトの提供
②ハード環境の提供 → 通常"クラウド"と呼ばれるものはこちらを指す
・使えるサービス=クラウド
中尾先生のクラウドの定義:雲の上のどこかにあるもの、でも自分は利用できる
①パッケージと比較したクラウド:パッケージされた全てではなく必要なものだけを利用
②オンプレミス(自家設)と比較したクラウド:コンピュータの一部を借りる。ハード購入が不要。
・クラウドで何が変わるか?
→クラウドで何がしたいのか
デバイスの多様化(キーボード・マウスが不要なタブレット)でデジタルデバイド解消へ
誰もがサービスを享受できる世界へ(=コンピュータを使いたいわけではない)
①オンプレミスの不明点の解決:身近なベンダー
②クラウドの不明点の解決:利用前にしっかりと理解する必要がある
ITとアナログの融合
クラウドが発達することでアナログとの距離が縮まる
インターネットが普及したようにクラウドも今後更に普及する(水や電気のように当たり前に利用)
クラウドを使って今後どんなサービスを展開するか?
・アイデア勝負
・使う側のニーズにあったものを作ることも可能
(例) 99歳でiPadを活用:PCを使ったことがないような人たちがiPadを利用する、という事実
・中小企業のIT経営
抱える課題は概ね4つ(売上、顧客、コスト削減、人材)
うまく行かない時はイノベーションを起こすこと!
(例) 商品と市場を軸に戦略を立案
まずは自社の強みを自社の宝物と位置づけ、俯瞰的な視野で棚卸しをしてみること(SWOT分析)。
儲けのストーリー→BSC(バランススコアカード)
笑顔が素敵な中尾先生
・ITとアナログの融合事例
・花ホテル滝のや SNSを活用し、動画配信をするホテルをアピール
・お茶の旭志園 中尾先生のお兄様が経営なさるお茶園、Facebookでセルフブランディング
・RKKラジオ 福耳らじお ラジオとUstreamの融合
※八子さんが出演されたおまけの回を紹介して下さいました、感謝!
・IT(クラウド)導入の注意点
自社にはどんな情報資産があるかを棚卸し(参考:ISMS)
リスク評価(資産価値、機密性、可用性、完全性)
何をどのように守っていけばいいか
使えなくなるかも知れないというリスクがあることも認識しておく必要がある
その上で、情報を出せるか否かは自社で考えるしかない
…等など。
中尾先生とは、今年3月に初めてお目にかかってから、
いろいろなイベントをご一緒させて頂いているにも関わらず、
先生の講演を聴いたのは今回が初めて。
非常に明快で解りやすく、あっという間の2時間だった。
特に、中小企業のIT経営というテーマで聴いた内容は、
今、自分自身の置かれている立場だからこそ見えるもの、
つまり、これまでやっていたつもりだった現状把握、及び分析のやり方が非常に甘いものだったと気付かされた。
「俯瞰的に見る」ということが非常に大切なのだ、と感じた。
セミナーの最後に、中尾先生は、ご自身の夢を語られた。
それは、「コッコTV」の開局。
コッコファームたまご庵には、インキュベーション施設があり、中尾先生はその一室をご自身の事務所とされている。
そのコッコファームで情報発信をする、それが「コッコTV」。
情報通信をうまく活用し、民間企業やインキュベーション、農家や地方が、やる気と気概とIT技術と工夫をもてば、いろんな情報発信は可能だと。
斜陽といわれている産業、疲弊しているといわれている地方へスポットを当てることも可能だろう。
非常にワクワクする話、ぜひ夢を叶えて頂きたい。
今度は何をお手伝いしようかな(←独り言)。
中尾先生、素敵な講演をありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿