昨日は、娘の小学校生活最後の授業参観となった。
授業は「国語」。
「感謝」、特に家族に向けた「感謝」をテーマにした作文を発表し、友達の表現のよさを見つけよう、というテーマだった。
担任の先生曰く、子供達は文章を作成後、子供達同士で添削しあったそう。作文の内容については、先生はまだご覧になっておらず今回の発表で初めて聴くことになるのだそう。
そんな中、他の学年に兄弟のいる保護者に配慮して下さりながら、子供達の発表が始まった。
日常の中から、自分がしてもらって嬉しかったこと、感謝していることを発表する。
トップバッターの発表者のお母さんは私の隣に座っておられ、聴きながら涙されておられる様子。当然のことながら私もつられてしまった。メガネとマスク姿で来て本当によかったと思った。心置きなく泣けた。
6年生にもなると表現の方法が様々で、その子の個性があふれた発表ばかりだった。
日常の捉え方にしても、きっと大人であれば気を留める事すらないような些細なことや親として当たり前のことに感謝の意を表していた。
こんなことに感謝してくれるの? そう思うと涙が溢れて止まらなかった。
担任の先生は、最後にこう仰った。
「感謝は表すことが大切。迷惑をかけても必ず「ありがとう」と言うことを忘れないこと。」
「人は鏡と同じ。人に迷惑をかける人は人に迷惑をかけられる、人に感謝すると人に感謝される。どちらの生き方を選ぶか?」
子供達にはしっかりと噛みしめてもらいたい言葉、餞の言葉であった。
ところで、私達の娘の作文について。
私は普段、娘とは離れて暮らしているため、母親らしいことは何一つできていない。
作文を書くにあたり、感謝することを探すのが大変難しかったのではないかと思う。
こういったことでも娘に迷惑をかけているな、と思わざるを得ない。
お父さん、お母さんへ
私が、お父さんとお母さんに感謝したいことは、部活の大会です。
二人とも、仕事がいそがしいのに休んでくれたり、前の日から来てくれたりしたからです。朝早く熊本を出て、試合に間に合うように、大会の会場まで来てくれましたね。私が過呼吸になった時、過呼吸がおさまるまでずっと一緒にいてくれた時は、とてもうれしかったです。試合と試合の間に、顔色が悪かった時、すぐに
「だいじょうぶ?」
と言ってくれてうれしかったです。大会が終わって、帰っている時、車の中でどんな所がよくて、どんな所が悪かったかアドバイスをしてくれてありがとうございました。アドバイスをしてくれたことを試合でいかすために、練習中に意識してすることができました。そして、私が病気になり、部活ができなかった時、私が、
「試合を見に行きたい。」
と言った時、どんなに遠い所でも、朝早くから連れて行ってくれて、ありがとうございました。
いつも何か試合があれば、仕事を休み、遠い大会の会場まで送ってくれて、ありがとうございました。中学生になったらもっと試合が増えるかもしれませんが、よろしくお願いします。
ちゃっかりした娘であった。
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