訳あって北九州へと向かった。
まずは北九州といえば、こちら。
小倉城
街の中に聳え立つ小倉城。
北九州には斬新でおしゃれな建物が多く、小倉城とあわせて見ると、まるで異文化が共存しているように思える。
また今日は、とても風が強く、まるで肌寒い冬の日のようで、心なしか風景にも寂しさが感じられた。桜の咲く頃にはとても美しい景色を見ることができるだろう。
隣接する松本清張記念館。
松本清張氏は、私が大好きな作家であり、物の見方や捉え方を彼の作品を通じて学んだと自負している。
北九州に行く機会があれば、ぜひ行ってみたいと思っていた松本清張記念館。
その念願が叶い、やっと初めて訪れることができた。
憧れの人のこれまで知らなかった面を知る時ほどドキドキすることはない。
正にそんな気分。
足を踏み入れてみると、その著書の多さに、また様々な視点から氏を表現するブースの展開に驚くと同時に感動した。
特別企画展は、氏の愛した写真やカメラが展示されていた。
氏の撮影した写真を見るのは初めて。
「メモがわりに撮る」くらいに頻繁にシャッターを押したそうだが、氏の写真はとてもそんな域のものではない。
とにかく記念館は趣向が凝らされていた。
氏の資料や作品が多いとはいえ、あれだけの展示をするにはかなりの時間が費やされたに違いない。
ここを訪れて、ますます氏のファンになった。
そして、本来の目的、北九州イノベーションギャラリーで開催されている「伝える→電話・ケータイ展」。
近くには、東田高炉広場がある。
斬新な建物、北九州イノベーションギャラリー
ここでは「伝える手段」をテーマに、技術が発達してきた過程や手段を紹介、様々な「電話」が展示されていた。
「携帯電話」も時代ごとに数多く展示され、私がこの業界に関わり始めた頃のことを思い出しながら懐かしくなった。
北九州イノベーションギャラリーには、様々な施設がある。
私の目をひいたのは、「先人たちの言葉」。
これは、技術やイノベーションに関する先人たちの言葉を紹介したものである。
その中に掲載されていた、電話機の発明で有名なアレクサンダー・グレアム・ベルの言葉。
「閉まったドアにいつまでも囚われず、開いているドアを目指せ。」
人間、思い切りが必要、ということか。
それはともかく、アカデミックな春の一日であった。
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