昨年の11月より、熊本県下益城郡美里町へ毎週通った。
美里町のICT人材育成事業のお手伝いをさせて頂くためだ。
町内のICT化を進めるためには、まずICTを利活用する人を増やさなければならない。
とはいえ、美里町の高齢化率は約35%、全国平均を大きく上回る。
約4人に1人が高齢者という環境の中で、ICTを利活用する人を増やすにはどうすればいいか?
住民の中からICTのエキスパートを育成し、地域ごとに配置、住民の方々のICT利活用に関する相談にのってくれる役割を担当してもらえばいいのでは、という考えから本講座が始まった。
週に一度、19時から約2時間の講座を担当させて頂いた。
受講者は選ばれた精鋭10名。
昨年はPCの概要と操作、今年はiPad2の概要と操作、今流行りのSNSも講座に取り入れ、Facebookが講座受講者の連絡手段となった。
そして昨日の講座が最終日。
昨日は、4月以降に講師となるであろう受講者の皆様に「講師トレーニング」と題して、講師を行うにあたっての留意点、講座デザインにおける着眼点を説明させて頂いた。
そして、グループ討議。
テーマは、高齢者へICTに関する語句を説明するための台本づくり、そして、高齢者の抱える問題点をICTで解決しようという講座企画の立案。
受講者の皆さんは、生活の中で既にICTと高齢化についての課題をお持ちだ。
その課題を解決すべく熱い語らいが繰り広げられた。
和やかな雰囲気の中に真剣さが伝わる、そんな現場だった。
4月からは、個性あふれる受講者の皆さんの得意分野を活かした講座が繰り広げられることだろう。
計16回の講座、長いようであっという間の4ヶ月だった。
関わらせて頂いたことを本当に嬉しく思う。
写真は、昨日、講座に参加された皆さんから頂いた花。温かい心遣いがたまらなく嬉しかった。
SECRET: 0
返信削除PASS:
住民の中からICTのエキスパートを育成というのは,時間がかかり大変な仕事とは思いますが,とっても重要だと思います。16回と言うと大学の講義より長いです。お疲れさまでした。
また,高齢者の指導も重要と思います。
見守りや介護の人が不足してくれば,ICTに頼らざるを得ない状況も予測されます。
そんな時,高齢者自身が入力に慣れていることがキーポイントになりそうです。
素敵なお花のプレゼントでしたね!