デビュー当時の彼女の清楚さ、可愛らしさなど、以前からとても好印象を持っていた。
彼女の歌声も好きで、実はとても恩義を感じている。
私が高校を卒業して、浪人しながら新聞奨学生をやっていた時のこと。
朝3時に起きて、朝刊にチラシを折り込み、自転車に積んでから出発する。
東京ではあったものの、まだ真っ暗な外は人影などなくひっそりしていた。
一人で配達するのがとても心細かった私は、いつしか音楽を聴きながら配達するようになった。
その時に聴いていたのが、斉藤由貴さんのベスト盤だった。
甘いふんわりとした歌声は、私を穏やかにさせてくれ、アップテンポの曲では私を元気付けてくれた。
自分でも毎日よく頑張ったと思える1年だったが、あの頃を思い浮かべるとその背景では斉藤由貴さんの曲が流れている。斉藤由貴さんは全く関与していないが歌声に励ましてもらったように思え、勝手に親近感を感じているだけのことだ。
同じ時代を生きてきたんだな、と思うと嬉しくなるが、彼女の今の姿を見ると、私だけ歳をとったようで何だか切ない。
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