2020/05/18

友の旅立ち

昨年の4月22日に親友の訃報を聞いた。
その時のFacebookへの投稿を以下に記す。

(ここから)
彼女とは高校1年の時に同じクラスになったのがきっかけで知り合い、同好会や校外活動など共にしてきたが、高校卒業と同時に疎遠になってしまった。

数年前にFacebookで連絡を取るようになってから、会って食事をしたり呑みに行ったりするようになった。

彼女はとにかくよく話した。
自分のことや彼のこと、家族のこと、友人のこと、仕事や趣味のことなど美食家でお洒落な彼女は話題には事欠かない。
彼女には優しさが溢れていた。
話題が私のことになると、必ず褒めてくれた。

彼女と私の共通の趣味が音楽で、この11月には彼女が歌い、彼女が信頼するギタリストと下手っぴベース弾きの私とでライブをする予定だった。
先日彼女に会った際に楽譜をもらい、そろそろ音合わせをしたいと思っていた矢先の昨日、彼女の訃報を聞いた。

にわかには信じられずに会いに行った。

冷たく横たわった彼女は今にも起き出してきそうだったが、何度名前を呼んでも目を開けてはくれない。

会うたび別れ際に、「楽しい時間はあっという間に過ぎるね」と寂しそうな表情をしていた彼女を思い出す。

幸せな人生だっただろうか?
今日と明日に営まれる旅立ちの行事で彼女に問いたい。
(ここまで)


通夜と葬儀に参列させて頂いたのだが、彼女のお母さんが憔悴しながらも気丈にふるまっていらしたことが余計に悲しさを誘発した。
生前の彼女に招かれて一度だけ彼女の実家を訪問した際にお会いしたお母さんは、とても明るくユニークな印象だった。

彼女は私と同じ10月生まれだったため、再会してからは毎年10月に誕生会をしていた。美食家の彼女の見立てたお店で楽しいひとときを過ごした。

昨年は彼女のお母さんを訪ねて、一緒に偲ぶことにした。
半年ぶりに会うお母さんは「やっと最近外出する気分になることができた」と仰っていた。彼女はお母さんに私の話をよくしていたらしく、泣きながら笑いながら数々の思い出話に花を咲かせた。

今年に入り、早々に彼女の一周忌法要のご連絡を頂き参列する予定でいた。しかしながら、コロナ感染拡大防止の観点から法要を中止とする旨のお手紙をお母さんから頂いた。こんなところにもコロナの影響があるのかと悲しくなったが、落ち着いたら焼香に伺うつもりだ。

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