そんな中、昨年から登山のお供をさせてもらう機会があり、阿蘇五岳の杵島岳や烏帽子岳、久住山黒岩山や星生山、ビジターセンターから護王峠までの南阿蘇外輪縦走などなど、登山の師匠にくっついて行った。
山の空気、山からの眺望、山での食事など、道中の会話や実践で体験し、山行中のあれこれが面白いと感じるようになった。
欲も出る。
ひとりで行ってみたい
ふと思い立って、登ったのが、宇城市三角町にある三角岳。
山の展望所から見える天草の景色を実際に見てみたいと思った。
頼りにするのは、YAMAPアプリ。
予め地図をダウンロードして、対策を練る。
過去に行かれた方の活動記録を参考にするため、マッピングさせた。
私の住む熊本市内は晴天。
さぞかし見晴らしがいいぞぉ~と期待して、三角西港を目指して運転するが、宇土半島に入るとこの景色。先が全く見えない。
三角西港に着いてもこんな感じ。もやもや。
そのうち晴れるだろう、と登り始める。
この看板を目印にここから入る |
西港から近い登山口 |
早足でガツガツ歩いていたら、思った以上の急登で、歩き始めて30分でへとへとになってしまった。朝食を摂っていないのも原因かも。
師匠の歩くスピードとペース配分の理由が分かったような気がした。
師匠の歩くスピードとペース配分の理由が分かったような気がした。
実はかなりの急登 |
山頂途中にあるクジラ岩 |
下りが続くので、つい走ってしまう。
今後もひとりで登山に行くんなら、ガスバーナーとかも買ってコーヒーを沸かして飲んじゃおうかな、なんて思いながら、サンドイッチしか食べなかったけど。
この後、天翔台へも行きここまで引き返す。
駐車している三角西港を目指して下山する。
天翔台から引き返して左へ下る |
階段もあり、登山道ではあるのだろうけれど、荒れ果てていて藪こぎをしながら下る。
避けながら滑らないようにしながら… |
黒い太い縄のようで、よくよく見ると、鱗が見えた。
マムシ!
師匠がいたならきっと退治されるんだろうけれど、私は道具も勇気も度胸も持ち合わせておらず、かなり大回りしてその場から離れて逃げた。
その後は、落ちている枝がすべてマムシに見えて、恐る恐る下る。
しばらく行くと、先程のものほど大きくはなかったが、またマムシに遭遇。
なんて日だ!
早く下山したい、と早る私の心に、消耗した体力はついて来ない。
岩に置いた右足が滑り転倒して右脛を強打、一方の左足はそのタイミングで強烈なこむら返りに襲われ、立つことができなくなってしまった。
どうしよう、マムシが来たら…。
痛くてたまらないのだが、それよりもマムシの襲撃が心配だった。
こむら返りも何とか落ち着き、再び歩きはじめた泥だらけの私は、ようやく国道に降り立ち駐車場まで辿り着いた。
何とかひとりで行ってきたのだが、気持ちと道具の備えが全くできていなかったことが今回の反省である。
師匠の偉大さが身にしみたひとり登山デビューであった。
今回の登山ルート
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